認定看護師のご紹介
糖尿病看護認定看護師
糖尿病というと辛い治療をイメージされるかもしれません。糖尿病は、食事、運動といった生活に深く関わっている病気であるため、患者さん主体での生活習慣の見直しが治療のカギとなります。
これまでの生活習慣を変えていくことは容易ではありません。私たち看護師は患者さんやその家族の方々の身近な相談役です。
糖尿病看護認定看護師として、患者さんとの関わりから得た経験や専門的な知識と技を活かし、療養指導の質向上に努めています。
また、糖尿病を煩っていることから起こる生命に関わるような重大な心筋梗塞や脳卒中だけではなく、生活に支障を来す足の病気を予防していくことが最大の役割です。
私どもはフットケア外来を開設して約10年になります。
足の病気のリスクが高い方の足や爪の手入れポイントを伝授し実践しています。単に教育的指導の視点ではなく、人生において有意義な日常生活を送るための患者さんの思いを特に大切にしています。
医師をはじめとする様々な専門分野のスタッフと連携し多面的なサポートができるように取り組んでいます。
野田和香代
がん化学療法看護認定看護師
近年、がん薬物療法の進歩は目覚ましく、多くの薬物が承認され日常診療で使用できるようになりました。
しかし、薬剤によって副作用が異なり、がん薬物療法を受ける患者さんは生活に不安を感じながら治療に望んでいます。
このような患者さんの不安な気持ちに寄り添い、医師、薬剤師との連携を図り、副作用対策を患者と一緒に考え、少しでも安楽に日常生活が送れるということを大切にし日々活動しています。
また、治療の意思決定に関わり、少しでも患者さんの価値観に沿った自己決定ができる様に相談にのりながら、がん治療と向き合う患者さんや家族を支え、その人らしく、より安心して治療に臨めるような看護の提供を心がけています。
通院治療センターではスタッフ一人一人が笑顔で患者に接して話を聞くことで、安心して治療を受けられるように頑張っています。
靏田 ひとみ
摂食嚥下障害看護認定看護師
食べることは、命を維持することと同時に、日常の大きな楽しみの一つであり、とくに高齢者にとっては最後の楽しみともいえます。
しかし、通常の肉体の衰えと同じように、加齢により嚥下機能は衰えていき、嚥下障害は人生の最後に起こってくる医学的問題となり、何気なく食べていたことが困難になってきます。
当院では、加齢や様々な疾患による嚥下障害のある患者さんに対し、早期から摂食嚥下リハビリテーションのアプローチを行ない、また、有効な後方施設や地域への連携も行なっています。
その人らしくいつまでも自分の口から安全に食べ続けられるように、摂食嚥下障害について評価や訓練、食形態の検討を行い、チームでサポートしていきます。
口からおいしく食べることは、単なる栄養摂取ではなく、生きる楽しみであり患者さんの生きる力につながることを期待し取り組んでいきます
澤崎昌子
感染管理認定看護師
感染管理認定看護師は、感染対策チーム(ICT)の一員として、院内ラウンドや研修・指導など組織横断的な活動をしています。
患者さんだけでなく家族、訪問者、病院職員を感染から守るよう、多くの方々と協力しあい、安全な療養環境の整備に取り組んでいます。
感染管理活動は一人ではできません。ICTや院内感染管理リンクスタッフと協働し、職員への指導・啓発に力を入れています。
今後は院内にとどまらず、地域の医療介護施設と連携しながら、地域全体に適切な感染対策が普及できるよう努めていきたいと思います。日常的な感染対策・教育などいつでもご相談ください。
中野 美香 杉本 寛光
慢性呼吸器疾患看護認定看護師
慢性呼吸器疾患とは、COPD・間質性肺炎など慢性の経過をたどる呼吸器の病気です。慢性呼吸器疾患の多くは、安静期と増悪期を繰り返しながら長い年月をかけて進行していきます。その中で、患者さんが行うセルフマネジメントは身体活動性の維持や、感染予防・栄養・吸入など多岐に渡ります。患者さんが少しでも長く、安定期を住み慣れた場所で、安心して療養生活が送れるよう専門性を活かして支援します。また、看護スタッフへの指導・相談を行い、患者さんへの呼吸ケアの質の向上を目指した取り組みを行っています。
多職種が連携して患者さんの支援が行えるように呼吸サポートチーム(RST)の活動がスタートしました。呼吸サポートチーム(RST)では、医師・理学療法士・臨床工学技士・慢性呼吸器疾患看護認定が参加して、各部署の看護師と連携しながら、人工呼吸療法患者さんの肺炎予防や早期離脱に向けた取り組み、非侵襲的人工呼吸療法(NPPV)患者さんのマスクトラブルなどの対応を実践しています。
林 貴靖